いじめられっ娘。




カタンッ――


『…、出来たか?』

「うっ……!」


数分後、会長が部屋に戻ってきて、私の解答用紙を覗く。


『…不合格。』

「ぅうーっ(泣)」


誰が見ても一目瞭然だった。

採点するまでもない。

私の解答用紙には、答えが一つしか書かれておらず、白紙に近かったからだ。


『仕置き決定。』

「す、昴様っ…!」

『俺に縋っても無駄。決定したからには、実行するからな?』

「~~~っ」


やっぱり会長の鬼ーーっ

鬼畜っ

人でなしっ

……ば、バカぁ!


何処にもぶつけられないこの思いを、全て心の中で会長にぶつけた私だった。