いじめられっ娘。




―――ピピピッ、

『――残念、テスト開始。』

「あ――っ!!」


復習するの忘れたーーっ!!

口をパクパクして会長を見れば、してやったりって顔をされる。

もしかして、謀られてた…っ!?


『本当、ヒナは可愛い。』

「昴様のいじめっ子~っ!」


教科書やノートを奪われて、渡されたルーズリーフ。

半泣き状態の私に、それを見て嬉しがる会長。

これをいじめと言わず、何なのだろうか。


『基本問題の78、80、81を解いて。出来たら俺に提出。』

「ぅう…っ」

『おら、泣くな。今は、な。後でたっぷり泣かせてやるから。』


なっ、

後でなんて、一体会長、何する気なの!?


「昴様のバカぁーっ」

『その事も含めて、後でたっぷり仕置きしてやる。』

「ひっ…!」


もう私がお仕置きされる事は決定事項らしく、嬉しそうに会長は部屋から出て行った。