『調べるの大変だったんだよ~?なんてったって、妃奈子ちゃんって友達いないんだもん。今の同級生の中から妃奈子ちゃんと同じ中学の子探すの大変だったー!』
「・・・。」
大変だっていうんなら、調べなきゃいいじゃない。
そんなめんどくさいこと、何でするの?
人の過去探って、何が楽しいの。
『遅れまして、、、僕の名前は三浦 啓人!この学校の情報屋♪よろしくね~!』
この人、嫌いだ。
絶対、人の苦しみを分かろうともしない冷徹な人。
どうしてこんなに嫌がってる人がいるのに、へらへらしてるの?
『何だよ~?せっかく自己紹介したってのにさぁ。』
『…用は何だ。ヒナのこと調べてどうする。』
『クスッ…“あの”氷点下マイナスの会長様がお気に召した女の子。気になるじゃん?』
氷点下マイナス?
会長って、公にしてたっけ?
自分の性格のこと…。
ぁあ、情報屋だから、そういうことも知ってて当たり前か。
でも、どうして会長がお気に召したのが…私?

