何なんだろう、このブラックオーラ。
何なんだろう、この鋭い目つき。
何なんだろう、その荒々しい言葉づかい。
なんか、いつもの会長様と違う・・・?
『言えよ。いじめられてるんだろ?クラスの男子に。』
「っ……」
『放課後呼び出されて、罵声浴びせられて、水掛けられて。クラスの女子は誰も庇わない、自分に目も向けてくれない。』
「!!」
『そんな中、男子はこれ見よがしに自分を罵り、バカ扱い。まぁ確かに、お前はバカで運動音痴でドジだもんなぁ?』
「…やっ!」
イヤイヤイヤ!
言わないで言わないで!
どこからそんな力が出てくるのか、気付けば顎を掴まれていた手を振り払っていた。
「…わかっ、てるもん……」
泣くな、私。
泣いちゃダメ。
泣いちゃ負けなんだから。
今にも零れだしそうな雫を、精一杯零さないように唇をかみしめた。