…ッ 泣くな、私。 会長の前では泣かないって決めたでしょ。 「っ…、」 溜まった涙を制服の袖で拭って、挫けそうな決心を奮い立たせた。 ガラッ 「あっ…」 バンッ 「っ!?」 連れ込まれた先はやはり生徒会長室。 荒々しく閉ざされたドアが、会長がどれほど怒っているのかが垣間見えた。 『俺が今、猛烈に怒っていることくらい、分かるよな?』 「……っ」 『あ?わかんねぇのか?』 「ぁっ……ゎ、かり…ます、」 じりじりと詰め寄られて、最終的にはやっぱり顎を掴まれた。