いじめられっ娘。




「……ッ///」


いきなりバクバクと動き出す心臓、

熱くなる身体、

詰まる呼吸…


今の、何…っ?

名前を、呼ばれたの…?


会長が放った爆弾はあまりにも突然で。

男の子に名前を呼ばれたことも、ニックネームで呼ばれたこともなかった私は、5時限目が始まる予鈴が鳴るまで、その場に座り込んでいた…


――――――――…
――――――…
―――――…

『じゃぁねー!』

『お疲れー!また明日ねっ!』


こういう時こそ時間が流れるのは速いもので、あっという間に放課後となった。

どうしよう…。

このまま帰りたいよ…

でも行かないとゴムが――…、


ぐるぐると回る私の思考回路。

ぁあ、このままじゃ目が回る…、