菊池は、俺の2つ上の先輩


たまに学校で会う


俺は玖音の家に行ったとき気づいた

あいつも気づいたようだ


お互い無言でにらみ合う


そして、目をそらし、つらそうに顔をゆがませる


なんでお前がそんな顔をする


つらいのはおまえじゃなくて俺なはずなのに


「聖悟君、今日家に来ない?」

授業の終わった後


俺を誘う、玖音


「おお。いく」

俺はそういって、玖音の家に行く


あいつがいる家に


兄の、あいつより、同級生の俺のほうが

玖音と近いってことを思い知らせてやる