理科準備室の甘い秘め事

「あんまり可愛い事するなよ」

「……せんせ?」


私が抱き付いた事が嫌だと思っていたから、思考がつていかない。


「あの場所じゃ、ドアが開いたら丸見えだろ」

「あっ……」


私が抱き付いた場所は、誰かが入って来たら丸見えな場所。

いくら、今日卒業するからって、気を付けなきゃね。

永井先生はまだこの学校に居るのだから。


「ごめんなさい」

「いや、謝らなくていいよ。未来から抱き付いてくれるなんて初めてだったから……。俺、すごく嬉しかったよ」


そう言って、さらに抱きしめる腕の強さを強める。


しばらくそのまま抱き合っていた。