理科準備室の甘い秘め事

理科準備室前――…


ここに来るの、今日で最後なんだよな……


そう思い、しんみりしていると


「萩原?」


後ろから、声がする。

振り返ると、永井先生が後ろに立っていた。


「どうした?」


そう聞きながら、永井先生は理科準備室の鍵を開ける。


「まぁ、入れ」


私は永井先生の後に続いて、理科準備室の中に入る。


永井先生は持っていた荷物を机の上に置き、私の方に向く。


「で、どうしたんだ?」


“どうした?”と聞かれても、特に用事があるわけでもない。


「今日で卒業だし……。学校で会えるの最後だから……」


ただ、永井先生に会いたくて会いに来ただけ。