「えっ…
ちょっと菜凪…!!」


あたしは、後ろから聞こえる
翔平の声を無視して
ダッシュで家に帰った。



翔平と別れるなんて
絶対に嫌だった。

本気で大好きだった。
そして、今も。


でも、あたしには
こうするしかなかった。

このまま付き合っても
辛いだけだって思ったから。



これで良かったんだ。
翔平の事は、もう忘れよう。