ぐいと腕を引いて、芳情院を立たせてやりながら空也は苦笑したが


芳情院の疲れた横顔を見て、それ以上は声に出して告げるのをやめた。




その言葉の後半は。






『友梨にオマエが、呪いをかけられてるのかもしれねぇな』






どんなに忘れてたくても、忘れる事の出来ない『恋』と言う名の忌まわしい呪いを------