と、言って、頬に触れている手を友梨の首に落とし、彼女の顎に手をかけ、再び優しいキスをした。
友梨は、嬉しそうに和音のキスを受ける。
「友梨の愛するイエスさまは、友梨が自分以外のオトコを見つめるのさえ赦せない……そんな、嫉妬深い、陰険なオトコか?」
「そんな!和音先輩……」
「そんなこと、ないだろ?」
「……はい」
「だろ?きっと祝福してもらえるよ、オレ達の結婚」
そう言って、和音は友梨を強く抱きしめた。
抱きしめられた、和音の胸の中で。
友梨は不思議な感覚に酔っていた。
幸せ、幸せ、幸せ
シアワセシアワセシアワセ
しあわせしあわせしあわ…… せ
私は今日この人と結婚して幸せになりますこの人は私を守ると言っています優しいキスをしてくれます優しく抱きしめてくれます昨夜も優しく優しく優しく私に触れて触れて触れて唇を吸われ吸われ吸われ胸を軽く噛まれ噛まれ噛まれ私はこの人に愛され愛され愛され守られ守られ守られお兄様とは違うキスでキスでキスで私を酔わせ酔わせ酔わせだけど私の身体にはまだ痣が残り残り残り私を汚した汚した汚したお兄様の舌の舌の舌の唇の唇の唇の指の指の指の記憶記憶記憶… ……


