お笑いという名の魔法




服部「こんな話をきかされて
あんな町の姿をみたら...。


言葉でえへんよな...



でもな、こんな町やさかい
兄ちゃんらを呼んだんやと思うは」



笹木『えっ?』


服部さんは俺の顔をみて
ニコッと笑った。


服部「ここの奴はみーんなな、
張り詰めてここまで来た

家族を友人を家を無くしてその悲しみに
負けへんようにここまできた
考えてへんようにここまできた

でもな...3ヶ月たつと、冷静になって
人はいろいろ頭で考えて始めんねん

それはいいことでもあり
あかんことでもある
不安とか悲しみとかだけが増だけやから

だから
言葉のなぐさめじゃ足りひんくなんねん
頭で考えるから

でもな、
お笑いってなそんな感情さえも
はねのけるパワーもってるって知ってたか?」


俺は首を横にふった



服部「実はな...
俺は大阪で阪神淡路大震災も経験した。

あん時もつらかった。


で、あん時も兄ちゃんらみたいに芸人が
よーさんきてくれてん