天神学園高等部の奇怪な面々ⅩⅤ(劣化版)

次の瞬間!

「うぐあぁあぁああぁっ!」

生徒指導室の扉が、いとも簡単に破壊された!

その扉の残骸と共に外へと吹き飛ばされたのは龍太郎。

室外へと飛ばされ、それでも尚勢いは衰えず、彼は二度三度とボールのように地面をバウンドして、ようやく横倒れになって止まった。

「猛虎硬爬山という技だ」

龍娘が言う。

「今日の所は身を以って、技の威力をしっかりと味わっておけ」

「…………」

彼女の言葉は、失神した龍太郎の耳には届いていなかった。