「……どうして……そのカードを」 「帰り道に拾ったんだ。たまたま死んでいるプレイヤーを見つけて、その人達が持ってたカード」 震える俺の問いに須藤さんはそう答えて、ニッコリと爽やかな笑みを浮かべた。 しかし彼の感情が全く読めないまま、グッと拳を握り締める。 「本当に……《偶然》なんですか?」 「どういう意味?」 真っ直ぐに彼を見つめたままそう問い掛けると、彼は小さく首を傾げて微かに眉を顰めた。