私は、一途である。



小学6年生から中学一年生までずっと好きだった人がいた。

その人は、小学4年生のとき市のサークルで仲良くなった。

そこは友達のいない空間だった。

行かされて、正直嫌だった。

早く帰りたい。

そうしか思わなかった。



私は、サークルを抜け出し、近くの公園でひとりブランコをこいでいた。



すると、

「イタゾー!」

と大きな声。

私はまたあそこに行くんだ・・・

と思うと必死に走った。

嫌だった。

追いかけてきたのは、栗林。

私の初恋の相手だ。

その頃は恋心なんてものは持っていなかった。

むしろ、私の自由を妨げようとする彼を憎く思った。


私は、逃げた。

でも、私も彼もリレーの選抜選手に選ばれていたこともあり、かなり競った。

そこで、なぜか心を許していた。

栗林は

「お前速いなあ」

と言って笑った。

「そっちも」

と言った。

そこから、私たちは友達になった。



栗林と私はよく遊ぶようになった。

特に鬼ごっこは燃えていた。

私と彼はいつも最後に残ってお互いライバル心があった。

彼の名前は栗林。

彼と小学生時代はよく遊んだり、出かけたりしたものだった。

最初は恋愛感情なんて持ってなかった。

まず、恋をするほど自分自身乙女な女ではなかったのだった。

普通に、遊んで仲のいい友達だった。

楽しくて、いつも笑っていた。