芳樹の予想は当たらず、何も起きない日々が数日続いた。 大学受験を控えてる上、事件にまで遭遇したら身が持たない。 紘哉は安堵のため息をついた。 そして今日も『店番』と称し、芳樹のデスクで参考書を開く。 「分かるわけねぇよ……」 紘哉はいつも通り、英語の参考書と格闘していた。 「頑張るねぇ」 「当たり前だ。落ちたら何か嫌で済む問題じゃ無いし」