本当に真っ暗な道を奏の家の方向へと歩く。っつても、数メートルだけだけど。
「あれ? 翔真に、奏ちゃん?」
暗闇の先からやってきたのは父親だった。
「おじさん!! お帰りなさい!!」
「ただいま。どうしたの、奏ちゃん?」
「今までおじさんのいえで翔といたの!!」
あぁ、その言い方じゃ語弊が…。
「翔真…私は明日からしばらく会社に泊まるよ」
親父が顔を少し青くしながら俺に向かって言ってきた。
いやいや、そんなことしなくていいから。
「そいつ、親父がいない場合、俺の家に泊まるんだと」
「……(ガタガタ)」
震えだす親父。
あーー……どうするかな。

