俺、一応男ですが?

「アイスって五段できるの!?」

聞いたことねぇぞ!!

「…きっとできる!!」

目を輝かせる焔に尋ねると、希望に満ち溢れた言葉を返された。

多分って…多分倒れるぞ、五段は。

「そうと決まったらすぐ行きましょう!! 今すぐに!!」

すでに準備を終えた瀬野さんが立ち上がって生き生きと宣言する。

なんか、瀬野さんのイメージが変わっていく。

きっと友人の意外な一面を見た奴らは全員こんな気持ちなのだろうか。

「……翔真さん?」

「あぁ、いや。なんでもない」

「奏ちゃ…ごほっ」

反射的に焔を殴る俺。

マズイな、癖がついてしまった。


「なんで!? 名前しか行ってない!!」

「どうせ『奏ちゃんのこと考えてたんでしょ?』とかいうんだろ」

「…」

図星かよ。

「ほら、好きな子のことは四六時中考えゴメンなさい」

自分の失言に気がついた焔は即座に謝る。

良い判断だ。