「じゃああえて聞こう。なんでそんなナルシストなの」
「嫌か?」
「べ、別に…。…って私の質問に答えなさいよっ」
「一か月に最低五人には告られてるんだぞ?誰だって自信つくだろ」
「最低五人!?」
「そ。多い時は三十人くらいだったかな。さすがにアレは自分でも驚いたけど」
…違いすぎる。
私との差が比べ物にならないほど違いすぎる!!
「俺は三上よりも良い男だぞ~?」
落ち込んで下を向いてる私を、覗き込みながら言う八神。
「なっ!輝は八神なんかよりずっと良い男だよ!私が小さい頃他の男子に泣かされてた時、一番に助けてくれたし!それにお前は俺が守るって言ってくれたもん!まだあるよっ」
私が言った我儘はほとんど聞いてくれたし、
ちょっと生意気になったけど、本当はすっごい紳士だし!!
顔だって八神に負けないよっ!!
……ど、鈍感な所が玉に瑕(たまにきず)だけど…
でもっ
「もういいよ。」
「え、あ……そう?」
輝の話なら何時間でも出来たのになあ。

