まあ八神が普通に接してくるなら、私も普通でいよう。
変にギクシャクするのも嫌だしねっ!
「ねえ詩~っ」
「どうしたの、奈緒」
休み時間。いつもより可愛い顔をして私に抱きついてきた奈緒。
あ~可愛いなあ。羨ましい。
「どうしようっ!ニヤニヤが止まらないっ」
「へ?ニヤニヤ?」
「ニヤニヤ~っ」
「なにかあったの?」
「うんっ!嬉しい事があったのっ」
なるほど。
いつもより可愛く思ったのは、良い事があったからかぁ。
「なになに~?」
私の体から離れた奈緒は、満面の笑みで話した。
「輝くんとね、とうとう付き合えるかもしれないよ~っ」
「……え?」