私は路地裏を選んで歩く。 黒いフードで顔を隠し、雑音をイヤホンで塞いで。 大音量の音楽を聞きながら、只今目の前で繰り広げられている ‘殴り合い’を影から見物する。 どうやら、3対1の喧嘩みたいだ。 「弱すぎ…たかが3人に遣られっぱなしかよ…」 これじゃあ、此処では遣られて終わるだけ。 話にならない…―。 まさに、そんな感じ。