赤い狼と黒い兎



――…ってなわけで!
馨の居ない日々が今日で3日経ちました!

馨不足であたしらは萎えてます。

磨子も姿見せないし…今度は深子までも学校来なくなったし…



「うるさい双子が居ないとこうも静かなんだなぁ…」

「ちょっと物足りない…」

「ああああ〜…馨チャン……」



亜稀羅も不機嫌だし、つうか朱雀全体的にのんびりしてるし。

今もトランプしてるし…っつーか、最近向日葵見ねぇな…。



「なぁ…」

「あっ、やべババ抜いた!」



…高校にもなってババ抜きたぁ、ガキだな…。



「どうかしたか?」



唯兎が口元に笑みを作ってそう聞いてきた。

視線は手元にあるトランプだが。



「…向日葵は?」

「ああ、ひま?」

「反抗期だよ反抗期!よっしゃ、1番!」

「うあ!くっそ、でも2番!」

「うわ、俺ケツかよ…!」



…あれ、朔弥ってこんな性格だっけ…?

因みに1番朔弥、2番龍希、ビリは唯兎だ。

弱…。



「反抗期?」

「そ!“女なんかと一緒に居られるか”ってさ」

「アイツ、かなりの女嫌いだからさ」

「ふぅん……」



そーいえば、女嫌いなんだっけアイツ。