裏であたしは抜けたことになっている。 なのにまた総長をやるというのは、あたし的には嫌だ。 『表向きは春架が総長だ』 「……」 『そうだな…。あたしは名前を変えて、副総長でもやるかな?』 ニヤリと笑って見せれば、緊張感がほぐれたようにホッとする春架たち。 「別に総長でも大丈夫だよ」 『あ?』 「あれ、デマだと思って誰も信じてないから」 『………』 どっかで聞いたことあるような…。 「だから、また馨が総長だ」 『……やったな?お前ら』 揃いも揃ってしてやったり顔しやがって…。