バイクに股がって、唯兎に電話を掛けた。 《亜稀羅?どした》 「馨が拉致られた!」 バイクを吹かし、手短に伝え電話を一方的に切った。 馨…無事で居てくれよ…! 途中、春架たち幹部と会い合流して行くことになった。 目的地の倉庫はここからそう遠くないけど、その道のりが長く感じた。 馨…大丈夫だよな…? お前まで、瑠衣みたいになるなよ…っ! −亜稀羅 side end−