赤い狼と黒い兎



恐る恐るそれを開けば、前同様画面が真っ暗になる。



『……』



今度は何が書いてあるんだか……。

頬杖をついて、カーソルを動かしていった。



『!!』



思わず手から顔を離し、目を見開いた。

おいおい…冗談じゃねーよ……。



『…こいつら……ッ』



あたしの殺気に気が付いた琉樹が、不思議そうな顔で聞いてきた。



「馨?…どした」

『見るな』

「え?」

『いいから、見るな』



立ち上がろうとしていた琉樹に制止をかけた。

画面に映るそれは、複数の男たちが1人の女を回してる画像が数枚貼り付けられていた。

そして最後には

“ダンダン仲間ガ汚サレテイクネ!”

と書かれていた。



『……ナメた事してくれるな、まったく…』

「馨…」