みかんになった。
「もしもしーみかん?ごめんもうそろそろ切らないといけないんだが。」
「え、マジ!弘也が言いたいことあるらしいけど。」
え。何今さっき電話したじゃん。手汗ハンパない。
もしやもしや・・・なんて自惚れてみたり。
「え、ちょあとでいい??もうすぐパスポートのやつ。」
おいおい。まだ時間あったのに。何やってんだ自分。
「ああはいはい。んじゃあとで。」
切ってしまった。
切ったあと思いっきり手を振って出国審査を終えた。
見えなくなった。
電話かけた。
「もしもし。」
「おお麻弥ー。あー弘也帰っちまったよ。代わりに伝えるよ。」
あーあ。バカだ自分。うちが切らなきゃ良かったんだ。
「あのね。弘也がね、愛してるって。」
心拍数増。
「いやいやいやいや。嘘にも程があるっつーかありえないっつーか。」
「いやホントだって。まぁ、元気でね。」
軽っ。
「ああはいはい。みかんこそ元気でね。」
その話はホントなのだろうか。
ホントとかウソとか関係なく、すごい後悔した。
バカだ自分。
バカすぎる。
ものすごく後悔した。
雪で飛行機は遅れた。
飛行機では眠れなかった。
これで私の海外生活は終わった。
