‐龍は羽ばたく‐




花音はすでに固まっていた

あの龍の凄まじい色気オーラに当てられたのだから当たり前だが

「花音大丈夫~?」

里絵はちっとも心配していなさそうに笑いながら花音に聞く


花音はまだまだ放心中だ



龍は愁に強制的に自分の席に座らされた

「愁、顔怖いよ?」

龍がにこやかにいうと愁はため息を出す

「俺、ほんっま龍みたいな天然初めてやわ」

まぁおもろいけど、と愁は言って笑う