‐龍は羽ばたく‐




龍は不思議そうに花音の顔をのぞきこむ

「僕は本当のことを言っただけだよ?……本当に可愛い」

龍はたまらない花音への愛しさに目を細める


たかがハンカチのために危ないのに木にのぼったり、おてんばな笑顔、全てが可愛い



「……………あかんわ。龍、おまえ色気ありすぎ、てかエロいで?目が」

愁は里絵を放すと龍の頭を小突く

「エロ?」

龍はわからない、といったように首を傾ける