「ありがとう。………でも無茶しちゃダメだよ?」

その美しい微笑みに花音は微笑み返した


美少年くんは花音を優しく降ろす

「あ、私は今日入学する江崎花音です!!」

美少年くんーー龍は、はきはきと明るく言う花音が可愛く感じた

「僕も今日入学する月城龍です。よろしくね」

花音は龍をまじまじと見る


うわぁ見れば見るほど美少年ー!

……じゃなくて

「大人っぽいね!!先輩かと思っちゃった」


「そうかな?……僕そんな老けてる?」

花音は慌てて弁解する

「ちがうの!老けてるとかじゃなくて、なんて言うのかな?い・色気?」

龍はそんな花音を見て堪えきれ笑いだす

「冗談だよ!」