クラス中が目を丸くして魁を見る


魁は平然と続けた


「好きなのは綺麗な男。ゲイなのは百も承知だから」



今のクラスの空気の温度は氷点下だろう


特に男子は固まって動かない


そんな男子をみて魁は鼻で笑う


「ふん、このクラスに俺が夢中になる綺麗な男なんていなーー……」


魁の目が龍に留まった



花音を嫌な予感が襲う