花音母は不思議そうに龍を見る


「とりあえず家にあがってくださいな」


花音母が優しく微笑みながら言うので龍は「失礼します」と中にはいる


花音と花音母もそれに続いた








リビングに行くと顔を真っ青にしている花音父がソファーに座っていた


「パパっ」


花音は父に飛び付く


「は、のん?花音か?」


花音は父に抱きつきながら何度も頷いた


「杉浦社長はおまえは家に帰さないと行ったのに……どうして」


龍は花音父の言葉を聞いて眉間に皺をよせる


ーーーあの社長そんなことを言ったのか