慌てて龍のあとを追うと龍はすでにインターホンを鳴らしていた 花音の家は普通の家よりは高級そうな上品な白い一軒家である ーーー大きさは月城財閥の車庫くらいだが…。 インターホンを鳴らすと弱々しい女性の声で「はい…」とでた 「ママ…」 花音が龍の後ろで小さく呟く どうやら花音の母のようだ 「すみません。月城龍と申しますが、少々お時間よろしいですか?」 龍が言うとまた「はい」と戸惑ったように花音母は言う