‐龍は羽ばたく‐




花音はまだ事態を呑み込めてないのか唖然としていたが頷いた


龍は待機していた高級車に花音を乗せてから乗り込む


「……花音ちゃん、びっくりしたよね」


龍の言葉に花音は頷く


「まず龍君が月城財閥の御曹司って……」

花音は伺うように龍を見る


「うん。本当だよ」


花音は ふぅ と息をつくと笑顔をむけた


「助けてくれてありがとう、龍君」


龍も微笑みを浮かべると花音を抱き寄せる


「僕が勝手にやっただけだよ。花音ちゃんを奪われたくなくて」


花音はその言葉が嬉しくて龍の胸にすりよる