「今から杉浦財閥本社に行って。」 静かに怒りを込めて言う龍に真西は微笑む 「すでに向かっておりますよ。………ですが、どうやって花音さんを助け出すおつもりで?」 龍は真西の質問に鼻で笑う 「決まってる。月城財閥御曹司である僕の大切な人を苦しめたんだ………杉浦財閥には覚悟しといてもらわないと」 その冷たくも美しい微笑みは誰もを魅力するーー… のちに財界で氷のプリンスと呼ばれる笑みであった