10分程度で来た高級車に乗り込み運転手にお礼を言うと、すぐに真西が話しかけてきた


「龍様、杉浦財閥ですが……龍様も知ってのとおり近年急激に業績が悪化してるようです。 それに裏ではいろいろ汚いこともしてますね」


真西に手渡された資料からは杉浦財閥の悪事が書いてあった



「ん、ありがとう。それで花音ちゃんとの関係は?」


「花音さんのお父様は会社を営んでいたようですが、ここ近年に事業を失敗。杉浦財閥から融資を頂いてるようです。………そして融資の条件が花音さんが妾になること」


龍は本気で苛立ったように奥歯を噛み締める