それを龍は鋭い目で見送った


高級車が見えなくなると龍は携帯を取り出して真西にかける



『はい、どうかなさいましたか?』


「今〇〇にいるんだけど、迎えにきて」


その龍の冷たい声音に真西は何があったのだと悟る


「あと、杉浦財閥について調べて。江崎花音との関係も」


『畏まりました。では10分後にはそちらに伺います』



龍は真西に 頼むね と言うと携帯を閉じた





その表情にいつもの優しさはなかった