そんな財閥が花音ちゃんと関係が? と困惑していると花音が龍から離れた 「花音ちゃん?」 花音は下を向いていて表情がわからない 男ーー土佐はまた下品そうな笑みを浮かべた 「花音さまと君はもう会えませんよ。学校は転校する予定ですし……何より花音さまは社長の愛人になるのですから」 龍は驚いて目を見開いた 花音は唇を噛み締めて踵を返すと高級車に自ら乗り込む 土佐も高級車の運転席に乗り込むと高級車は発進した