花音はもうすぐくる誕生日にため息をはいた

「どーしたのよ花音」

里絵の言葉に花音は軽く微笑みを浮かべる


「なんでもないよ」


里絵は納得してなさそうだが あ、と瞳を輝かせた

「花音、誕生日前に龍君に告白しなよ♪そしたら誕生日好きな人と過ごせるし」


花音は苦笑する

誕生日の前日には学校も転校して……誕生日の夜は柳本社長とーーー……




「花音?」

花音は里絵に呼ばれて我にかえる

「も~、とりあえず告白しなよ?龍君のこと好きなんでしょう?」

花音は小さく頷く




でも……この恋は叶わない