「今月にある花音さんの16歳の誕生日に早めようと思うてな」
花音と父は目を見開く
「そんな!!私が高校を卒業するまでは妾にはしないとーー…」
花音の抗議を柳本社長はニヤリと笑う
「花音さん、おたくの会社がいまも経営できているのは誰の援助じゃ?」
花音は言葉を詰まらせる
「潰れかけの会社を儂は援助し続けておるのだよ?3億、儂は援助した。体で返すのが当たり前じゃな?」
黙りこむ花音と父に柳本社長は豪快に笑う
「花音さんや、誕生日が楽しみじゃなぁ」
そう……私は家族は守らなきゃいけないんだ
花音は唇を噛みしめながらそう思った