「え?」
「だからぁ…。英介君、引っ越したのアメリカに。」
衝撃の余り、声すらでない。


「麗美に渡しておいてくれって、英介君。」
差し出されたのはラッピングされた袋。
中にはピンクのシュシュ。

一枚の手紙。
「借りてたゴム、失くしちゃってゴメン。またいつか会おう。またな。」

麗美中2の春。
好きな人との別れ。