「ねえ……楓? どうして手紙なんか送ったの? 私の嫌いなものは、楓も嫌いだったじゃない……っ」 楓の瞳にキャンドルの火が映っている。そしてその真ん中に、私の姿も映っていた。 まるで、焼かれてるみたいだ……。 「どうして……どうしてあなたは朝子を愛したの?! どうして私は……こんなに朝子が憎いのよっ……」 楓が私の涙をぬぐおうとしたから、私はその指を汚してやりたくて、さらに泣いた。 「お願い……楓」 「早紀……?」 「お願いだから、早く私を壊して……」