すごいよ。舞香はすごいよ。優しすぎるよ。強すぎるよ。

いつも舞香はわたしのことを励ましてくれた。
笑って元気付けてくれた。

それなのに、傷付けるなんて。それを鬱陶しいと言うなんて。
なんてわたしは最低で最悪な女なんだろう。

自己中心的な考えばかりで周りを見てなくて。
ああ、本当に、わたしってばかみたい。

わたしの手から溢れて床に落ちる自分の涙。
じんわりと制服越しに伝わる舞香の体温。

優しすぎだよ。
わたしには不釣合いだよ。
こんな捻くれて歪んだ性格のわたしには勿体無いよ。

だけど、いつまでも、わたしの親友でいてね。
絶対にいなくなったりなんかしないでね。