そっとわたしの肩に触れる杉村。
同情しているのだろうか、眉がさがっている。

「みんなのために生きなさい」

それが正当だ。
こんなところでウジウジしているのは時間の無駄だ。

だけど、わたしは、これからのわたしにとって、生きることが苦しく感じてしまうかもしれない。

「わたしは……!」

ぱしり、と杉村の手を振り払う。

「みんなと、生きたかったの……!」

わたしを絶望から救ってくれたみんなと。