体育館に監禁されて、五日が過ぎた。
最初二十八人もいたわたしたちクラスの人数は、八人まで減った。
わたしたちはみんなで固まって、無言で、杉村が来るまで待っていた。

今日を生き抜ける人数はたったの四人。
この二十四時間よりも少ない時間で、四人の人が死んでしまう。

それは恐怖だった。
四分の一の確率で、死んでしまう。

恐怖で体が震えた。
嫌な汗がにじみ出た。

今日は誰かと話すような気分じゃなかった。
昨日までは誰かを励ますため、自分の精神状態を宥めるために会話をしていたのだが、今はそんな余裕すらない。

それはみんな同じだ。

がらり。
体育館のドアが開く音がした。
みんなの体が強張る。