スリーポイント






彼、今日はバスケのしすぎで熱中症になりかけているのかも。


それなら、今日はもう帰った方がいいよね?

それと、水分もしっかりと補給しなきゃ…!


私1人焦って、彼は顔が赤いまま手が少し震えている。

携帯、落ちそう。



「な、何やってんだ?」

「貴方、少し熱いかも。も、今日は帰った方が…いいよ?」



水分補給。と思って、彼にスポーツドリンクを手渡す。

彼、ずーっときょとんとしたままだったけど、急にショックを受けた顔をして、


「はあぁー…、嘘だろ…!?」


大きなため息を吐いて、前屈みになって沈んでいる。


……何かショックな事でも、あったのかな?

彼を見ていて不思議に思っていたけれど、そんな事気にしていられない。


早く、彼の荷物を纏めなきゃ…!


荷物を纏めていた私は知らなかった。

彼が小声で、


「果歩先輩って、鈍感…!」


って、呟いていたなんて。