その後、彼にボールを渡し、私はベンチに戻ってアイスティーを飲んだ。
ふぅ、と一息吐いて彼の方へ視線を投げると…。
スパッ
スパッ
「ーっ果歩先輩!今の見てた!?俺、連続で入ったー!!」
「…だね。おめでとう」
「ありがとーっ!!」
ベンチとゴール。
結構距離が離れているし、彼はボールが入って興奮しているのもあるため、大きな声で叫ぶ。
近所迷惑で恥ずかしいけど…。
今は、まあいっか。
「果歩先輩、果歩先輩っ。俺のフォームも大丈夫だった!?」
「うん。ほぼ完璧」
「っしゃあー!!」
嬉しそうに彼が笑うのを見て、私も嬉しくなる。
よかった。
やっぱり彼には、口で言うより、実際にやって見せた方がいい。
それに…。
パスッ
パスッ
「コツ掴んだよ、果歩先輩っ!」
笑顔で練習している彼は、すごく爽やかで、イキイキしていて…見ていて気持ちがよかった。

