スリーポイント






気付くわけなんかない、か。

私も、なんとなく思い出しただけなんだし。



「……ずっと年下だと思ってた…っす」


彼が、慌てて言い直すのを見ていると…なんだか可愛い。

やっぱり、年下だから?



「いや、あの…もうタメ口でいいから」


今更だし。

それに、私もいつのまにか敬語の癖が抜けているし。


……不思議。

それから、久しぶり。

誰かと一緒にいて、楽だと思うのは。



「え、いいのか?」

「…うん」

「サンキュー…って、俺、あんたのことなんて呼べばいい?」



彼が笑顔のまま固まり、軽く首を傾けているのを見て、私も同じ方向に首を傾けてしまった。