スリーポイント






彼はルンルンと踊り出しそうなくらい、ニコニコしながらポケットに手を入れる。



「よしっ!んじゃ、早速連絡先交換しよう…って、ああっ!!」

「……?」



言いかけた言葉を止め、私の顔を見ながら気まずそうにする彼を見て、首を傾ける。


…なんだろ?

何か忘れ物でもしたのかな?


だけど、返ってきた言葉は、あまりにも意外な言葉で。



「──あんたの名前、聞くの忘れてた…っ!!」

「……、プッ」



吹き出しそうなのを、必死で堪える私。


だって、だって。

そんなこと、気にしなくてもいいのに、必死になって慌てている彼が可愛くて。



「あはははっ」

「わ、笑うなーっ」



我慢できずに、笑ってしまった。


もう、なんなの?

しっかりしてると思ってたけど、意外と天然なのかな。