そんなのって…。
「自己中…」
少し笑いながら思ったことをそのまま言うと、彼はほんのりと顔を赤くする。
「っせぇ!」
照れているのか、目を反らしながら悪態をつく。
だけど、手首を握る力は…ほんの少し弱くなった。
なんか、かわいい。
私に弟がいたら、こんな感じなのかも。
そう思ったら…、ため息が出て。
「……いいよ」
「え?…マジ?」
なんとなくだけど、了承してしまった。
ほんとに、気分で。
「マジ?嘘じゃねぇよなっ?」
「う、うん…。バスケ、教えてあげる」
「っしゃあ!サンキュー!」
私は聞き逃せないように、ゆっくりとはっきりと言えば、彼はたちまち笑顔になった。

